本記事では、文字列の加工を行うのに便利な関数を紹介します。
文字列加工について、アクションから探したが見つけられない、またはアクションで実行するとステップ数が膨れ上がる、など様々な課題があるかと思います。
そこで、文字列加工に関する関数群を下記にて紹介します。
■1. Left関数(左からN文字)
「あいうABC」となっているテキストの左から3文字だけ欲しい場合(今回の場合「あいう」)、Left関数を使用して左からN文字を切り出します。
使い方としては、
Left(加工前の文字列,切り出す文字数)
の形式で使用します。
以下一例です。
例1-1. 固定文字列「あいうABC」の左から3文字を切り出しダイアログに表示
<AMSHOWDIALOG>文字列「あいうABC」の左から「3」文字を切り出すと
「%Left("あいうABC", 3)%」
になります。</AMSHOWDIALOG>
例1-2. 変数「var_Text」の左から5文字を切り出しダイアログに表示
<AMVARIABLE NAME="var_Text" VALUE="12345あいうえお" />
<AMVARIABLE NAME="var_Num" VALUE="5" TYPE="number" />
<AMSHOWDIALOG>文字列「%var_Text%」の左から「%var_Num%」文字を切り出すと
「%Left(var_Text, var_Num)%」
になります。</AMSHOWDIALOG>
■2. Right関数(右からN文字)
「あいうABC」となっているテキストの左から3文字だけ欲しい場合(今回の場合「ABC」)、Right関数を使用して左からN文字を切り出します。
使い方としては、
Right(加工前の文字列,切り出す文字数)
の形式で使用します。
以下一例です。
例2-1. 固定文字列「あいうABC」の右から3文字を切り出しダイアログに表示
<AMSHOWDIALOG>文字列「あいうABC」の右から「3」文字を切り出すと
「%Right("あいうABC", 3)%」
になります。</AMSHOWDIALOG>
例2-2. 変数「var_Text」の右から5文字を切り出しダイアログに表示
<AMVARIABLE NAME="var_Text" VALUE="12345あいうえお" />
<AMVARIABLE NAME="var_Num" VALUE="5" TYPE="number" />
<AMSHOWDIALOG>文字列「%var_Text%」の右から「%var_Num%」文字を切り出すと
「%Right(var_Text, var_Num)%」
になります。</AMSHOWDIALOG>
■3. Mid関数(左M文字目からN文字)
「あいうABC」となっているテキストの左3文字目から3文字だけ欲しい場合(今回の場合「うAB」)、Mid関数を使用して左M文字目からN文字を切り出します。
使い方としては、
Mid(加工前の文字列,切り出し開始文字位置,切り出す文字数)
の形式で使用します。
以下一例です。
例3-1. 固定文字列「あいうABC」の左3文字目から3文字を切り出しダイアログに表示
<AMSHOWDIALOG>文字列「あいうABC」の右「3」文字目から「3」文字を切り出すと
「%Mid("あいうABC", 3, 3)%」
になります。</AMSHOWDIALOG>
例3-2. 変数「var_Text」の左4文字目から5文字を切り出しダイアログに表示
<AMVARIABLE NAME="var_Text" VALUE="12345あいうえお" />
<AMVARIABLE NAME="var_Num" VALUE="4" TYPE="number" />
<AMVARIABLE NAME="var_Num2" VALUE="5" TYPE="number" />
<AMSHOWDIALOG>文字列「%var_Text%」の右「%var_Num%」文字目から「%var_Num2%」文字を切り出すと
「%Mid(var_Text, var_Num, var_Num2)%」
になります。</AMSHOWDIALOG>
■4. Len関数(文字数カウント)
変数に格納されている文字数をチェックする場合に使用します。
主に、RPAで文字入力する前の制限チェックや、関数使用時のエラーを防ぐための事前チェックに使用されます。
使い方としては
Len(文字列)
の形式で使用します。
以下一例です
<AMVARIABLE NAME="var_Text" VALUE="12345あいうえお" />
<AMSHOWDIALOG>文字列「%var_Text%」の文字数は「%Len(var_Text)%」です</AMSHOWDIALOG>
■5. Trim関数(半角スペース除去)
文字列の前後から、半角スペースを除去する場合に使用します。
主に、Excelのデータやデータベース・Webから取得したデータに半角ブランクが入っており、そのままのデータでは比較に使えない場合等スペースを除去したい場合に使用します。
使い方としては
Trim(文字列)
の形式で使用します。
なお、全角スペースには対応していない為、全角ブランクを除去する際は「テキスト - トリム」アクションをご利用ください。
以下一例です。
<AMVARIABLE NAME="var_Text" VALUE=" あいうABC " />
<AMSHOWDIALOG>文字列「%var_Text%」の前後から半角スペースを取り除くと「%Trim(var_Text)%」です</AMSHOWDIALOG>